プロジェクトの概要


月食は晴れていればどこでも誰でも見ることができる天文現象です。 短い時間の中で欠けていき、そして満ちてくる現象は、日頃なかなか感じることが難しい天体の動き(運動)を感じることができる機会ではないでしょうか?

私達は月食を多くの人に見てもらいたいと考えています。 どうしたら見てもらえるだろうか?といろいろ考え、思いついたのが写真です。 月食そのものは何の道具もなくても見ることはできますが、せっかくなら写真に撮りたいと思う方は 多いのではないでしょうか。最近はデジタルカメラの性能もよくなって、比較的簡単に天体写真が 撮れるようになっています。 デジカメで写真を撮ることで、単に目で見るだけでは気がつかない点に気がつくかもしれません。 なにより滅多にない天文現象を自分の手で撮りたいと思うのは自然な気持ちかと思います。 撮った写真は個人的に楽しんでもらえば良いのですが、多くの方が写真を撮るのであれば、 その写真を集めることで何か出きるのではないかと考えました。

そこで思いついたのが

月食写真で三重県の地図を描こう!

というものです。

”地図なんて現代では簡単に手に入るんだから、わざわざそんなことしなくても・・・”と思う方もいるかもしれません。 確かにそうかもしれませんが、地図を描く作業は、あなたが撮った写真と他の人が撮った写真のちょっとした違いを見つけることから始まります。あなたの見ている月と隣の街の人が見ている月はちょっと違っているのです。ちょっと不思議な気がしませんか?そして、そのちょっと違っている写真を集めることで、三重県の形を浮かび上がらせることができたら面白いのではないかと私たちは考えています。
これまでは個人的に楽しむだけだった写真が、たくさん集まればデータになりますし、 デジタルカメラの性能向上により、わずかな違いを検出することが可能になったと私達は考えます。 また、後から述べますが、地図を描くためには県内各地で同時にシャッターを押す必要があります。県内各地で同じ天体を見上げながら同時にシャッターを押すのは、カウントダウン・イベントに通じるような楽しさもあるかもしれません。

2014年10月8日に日本中で皆既月食があり、このときも地図を描こうと皆さんから写真を募集しました。しかし、月食当日の天気はあまり良くありませんでした。そのため、多くの皆さんから写真を送っていただいたものの、地図の作成は必ずしもうまく進んでいません(現在、解析中です)。そこで今回、改めてチャレンジしたいと思います!

月食写真を使って地図を描くという試みは、これまでにはない試みとなります。 本邦初(たぶん世界初)の試みのため、うまくいくかどうかやってみないとわからない部分もありますが、皆さんのご協力が不可欠です。本HPをご覧いただき、面白そうだと思ったら是非写真をお送りいただければ幸いです。

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